こんにちは、Cocoです。
今日はドイツで小太郎が股関節のエコーをしてもらったレポを書きたいと思います。
先天性股関節脱臼とは
赤ちゃんの股関節が脱臼してしまい、放っておくと歩き始めるのが遅くなったり、股関節に痛みが出たりといった症状につながります。
股関節の伸展位がよくないと言われており、赤ちゃんの自然な肢位(足はM字)を保つこと、下肢の運動を妨げないことが発症を防ぐのに重要です。
日本は現在は1000人に1-3人ほどの発症率です。
先天性股関節脱臼の場合、足の長さが違う、太もものしわの左右差がある、足の開き方に左右差があるなどの症状が有名ですが、症状がはっきりしないこともあります。
1か月健診、3-4か月健診では小児科医が股関節の開排制限がないか、股関節をひらいたときに変な音がしないかなどをチェックしています。
発症した場合は、リーメンビューゲル装具という装具で足をM字の形に固定して整復するのですが、
生後半年を過ぎると整復率が下がるため早期発見し治療することが大切です。
先天性股関節脱臼のリスク因子
先天性股関節脱臼はリスク因子(発症しやすい背景)があります。
1.股関節の開排制限(股関節がかたい)
2.大腿皮膚溝または鼠径皮膚溝の非対称(太ももの付け根~太もものしわの非対称)
3.家族歴:血縁者の股関節疾患
4.女児:先天性股関節脱臼の8割が女児
5.骨盤位:帝王切開出生を含む
日本小児整形外科学会では1がある、もしくは2~5で2つ以上あてはまるものがあれば専門医に紹介すべきと提言しています。
この他にも、第1子であることや秋冬生まれ(春夏生まれの2倍)もリスクが高いこと、左側の股関節脱臼が右側に比べて2倍多いということが知られています。
逆子の女児はそれだけで小児整形外科へ紹介すべき、ということになりますね。
ドイツでは全員股関節エコー
さて、ドイツに来て驚いたのがドイツでは全員が生後4週で小児整形で股関節エコーを受けるということ。
小太郎は生後2か月で渡欧したため遅くなりましたが、それでもかかりつけの小児科の先生に紹介状をもらったので行ってきました。
実をいうと、血縁に先天性股関節脱臼の人がいて、少し、ほんの少しだけ気になっていたんです。
上の項目では2項目は満たさないけど、冬生まれだし。第1子だし。
いざ股関節エコーへ
ということで整形外科に電話して予約。
は、はちじじゅうごふん…?はやすぎでは。
仕方がないので6:30に起きて寝ている小太郎を起こし、支度して授乳して7:30に出発。
整形外科に着いて30分ほど待って診察。
全裸になり(おむつも外す)診察。
ゆっくり小太郎に話しかけながら股関節をひらいたり押したり診察する女医さん。
小太郎おしっこしないかな、大丈夫かな、きれいな女医さんにかかったらどうしy
ジャーーーーーーーー(弧を描くおしっこ)
ぎゃーーーーーーすみませんーーーーーーー( ゚Д゚)( ゚Д゚)( ゚Д゚)
それから機械に横向きに挟まれる小太郎。股関節にエコーをあてられるが、元気すぎて足をバタバタ。
そりゃ動きますよね。
さっき飲んだばかりだけど、と思いながら授乳して、エコー再開。
小太郎は落ち着くはずもなく足バタバタ&おなかいっぱいで案の定嘔吐。
顔面ミルクまみれの小太郎。時間かかって女医さんややイライラ。カオス。
そして
えぇ…( ゚Д゚)
5日後に出直し。また8:15。
今回はミルクも持ったしおしゃぶりも持ったし!対策は万全!!!
8:00に到着。診察が始まったの9:00。
ちょ、予約9:00でよかったんでは( ゚Д゚)?
おしゃぶりをさせると、なんとおとなしくしてくれました。小太郎さん100点!
左右どちらの股関節も問題ないとのことでした。安心。
ドイツで赤ちゃんの股関節のエコーを受ける方は、ミルクの準備(混合、完ミの場合)とおしゃぶりを一応持参するといいかもしれません。