こんにちは、Cocoです!
今日はドイツでの赤ちゃんのお薬のお話です。
ドイツではビタミンDの内服が普通
ドイツの健診でDrに言われました。
日本では習慣がありませんが、ドイツをはじめとする欧州では日照時間が少ないためビタミンDが不足しがちで乳児期からビタミンDを内服させます。
ビタミンD製剤はタブレットタイプとドロップ(液体)タイプの2種類あります。
新生児にタブレットってどうやって飲ませるんだろうか…。
口の中にいれたら溶けるのかな?
私はドロップタイプを飲ませています。
dmなどのドラッグストアにも売っていますが、小児科で先生に処方してほしい旨を伝えると処方箋をかいてくれ、薬局で15€ほどで購入できます。(保険で10€返ってくるので実質負担するのは調剤料の5€のみ)
Vigantol ölがビタミンDオイルという意味です。
小児科の先生によると、1歳になるまで、冬生まれの場合は1歳を過ぎて次の春ごろまでは内服するといいよ~とのことでした。
(オランダでは4歳まで服用するようです)
ビタミンDの作用
紫外線を浴びることによって、体の中にあるビタミンDのもと「プロビタミンD3」からビタミンD3が作られます。
それが肝臓や腎臓でさらに違う物質に変化し、最終的にできた1,25(OH)2ビタミンD3が骨の代謝を調整したり、腸からのカルシウムの吸収を促進したりします。
ビタミンD不足によりくる病(ひどいO脚になる)などの骨の病気になるリスクがあり、O脚などの足の変形やけいれんの原因となります。
日本人もビタミンD不足の赤ちゃんが実は多い
最近、日本でも特に母乳栄養の赤ちゃんでビタミンDが欠乏、不足していることが多いことがわかってきました。
特に生後半年までの赤ちゃんの30%がビタミンD欠乏というデータもあります。
過剰な紫外線対策もビタミンD欠乏の原因となります。
また、秋冬生まれの赤ちゃんは春夏生まれの赤ちゃんに比べて食物アレルギーの発症率が高いという論文がでています。
Teruaki Matsui, et al. Sun exposure inversely related to food sensitization during infancy. Pediatric Allergy and Immunology 2015;26:628–633
ビタミンD不足のマウスでは食物アレルギーの症状が悪化するため、ビタミンDが食物アレルギーに関与していることが示唆されています。
まだ研究段階ではありますが、
生後まもないころの紫外線暴露が少ない(日照時間が短い)→ビタミンD不足→食物アレルギーの発症率UP?
ということですね。
日本で販売されているビタミンDサプリ
日本でもBabyDという製品が販売されています。
液体タイプで、1日1滴をミルクに混ぜたり授乳前に乳首に滴下したりして与えます。
我が家は母乳メイン、冬生まれだったので、ドイツに行く前からビタミンDを服用させていました。
不足していても目に見えてわかりにくいビタミンD。
完全母乳栄養や秋冬生まれの赤ちゃんは試してみてもいいのではないでしょうか。